小学校、ランチルームの椅子

 一昨年の秋、調布の小学校でランチルームのテーブルと椅子を新調する話がありました。食育の一環として、まずは給食を食べるときの食卓そのものを変えようということだそうです。それまで使っていたテーブルと椅子はスチールパイプにラミネート天板のテーブルと、ビニールレザーの丸椅子でした。よくあるもので、特段悪いことはないのですが、良くもないという品物です。そこで、まずはここから変えようと、全部、木のものにしようということでした。
 テーブル7卓、椅子42脚。これを5年生と6年生の児童たちが作ることになりました。こちらで部材をすべて製材して、加工して、小学校では糊付けとネジ留めだけすればよいように準備しました。でも、実際やってみたら、時間不足で完成せず、別枠に時間を取ってもらって仕上げました。
 完成したテーブルと椅子は毎日使われています。1年生から6年生まで、どこかのクラスが毎日ランチルームを使っているそうです。子供たちは、このテーブル&椅子で食べると、いつもの給食がもっと美味しくなると言っているそうです。そして、先生の話では、木の食卓ではみんない落ち着いて食べ、ウロウロしたり、キョロキョロしたり、うるさくしたりする子がいないそうです。教室での給食とは雰囲気が一変しているとのことです。
 
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 使い込んで、いい色、いい艶、いいキズ具合になっています。大事に使っている様子が感じられて、嬉しくなりました。

 今回は、椅子が追加で22脚、テーブルが3卓です。6年生が卒業を記念して学年全員がそろってランチルームで給食を食べるために必要な数です。
 3人一組で組み立て、なかなかうまいこといかないけど、何とか形になってきています。でも、やっぱり時間切れで、また、別に時間を取ってもらって完成させることになりました。
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見ていていつも思うのは、女子のほうが上手ですね。男子は元気だけで雑なので、仕上がりが荒くて、どこかずっこけているので、椅子の脚がちゃんと床につかなかったりします。
by noitodo | 2010-02-16 23:29

国産の木材を使い、見て触れて心地よい家具やおもちゃ・雑貨を作っています。


by noitodo