家具の修理

 時々ですが家具の修繕を請けています。初めから家具修繕というわけではなく、オーダー家具の話の中で、「今使っているこれ(家具)の修理をやってもらえないか」という流れです。ダイニングテーブルの脚がグラグラしているので直してくれ、ちゃぶ台の脚が折れたから直してくれ、テーブルの天板が禿げちゃったので塗りなおしてくれ、椅子が全体的に薄汚くなったので磨いてくれ、等です。
 どの仕事でもですが、よろこんで引き受けています。ご依頼してくださる方々は「直して使いたいが、自分達じゃ出来ないし、と言ってどこに頼んで良いか分からず、しょうがないのでそのまま使い続けている」ということでした。どれもそんなに難しい仕事ではないのですが、やっていない方々には難しいのでしょう。
 いろいろの家具を修理のために引き取って作業にかかってみると「あーあぁ(落胆)」ということもあります。あまりにひどい作りがあります。お客さんは完成品を見て買うから、当たり前ですが見えないところの作りは見えていませんが、修理のため分解してみると「(作った奴に)ズルするな」と言うことも多いですね。例えば、強度を考えれば当然接着処理をすると思うのにタッカー(ホッチキスの大きな奴)だけ、そんなもの引っ張ったらちぎれる、そんな家具には名前(焼印とかの印)が書いてありません。
 ちゃんとまじめに作ってあれば、直すのもしっかりできるのに。いい加減な作りの家具を修理するのは、正直言って面白いことではありません。
by noitodo | 2010-05-09 23:52

国産の木材を使い、見て触れて心地よい家具やおもちゃ・雑貨を作っています。


by noitodo