~木工房のいとど~肌ざわりがここちよい無垢の木のモノづくりをしています noitodo.exblog.jp

国産の木材を使い、見て触れてやさしいきもちになれる家具やおもちゃ・雑貨を作っています。


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修理するより新しいものを買った方が安い?そんな製品は作りません。

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【つみきいす(中央)・本棚(左手):横浜市の保育ルームへの設置した際の写真です】

いつも簡単な写真と製品説明の内容ばかりなので、のいとどの考えを書いてみます。

最近、「SDGs(持続可能な開発目標)」への注目の高まっていて、「サステナビリティ(持続可能性)」という言葉をよく目にするようになりました。

のいとどで製品を作っている製作者とその妻は以前に環境コンサルタントの会社で働いていました。
吹けば飛ぶような小さい会社で、実際にどこかに飛んでいってしまいましたが。

なので、SDGsが気になります。

のいとどで製作したモノが、サステナブル(Sustainable)であるかを考えてみました。

サステナブルは、sustain(持続する)とable(〜できる)からなる言葉。
「持続可能な」「ずっと続けていける」という意味があります。現在、世界の人たちが共通の目標として取り組み始めているのが「サステナブル(Sustainable)」な社会の実現です。


そこに照らしてみると、ほんの少しお手伝い出来ているのでは?と考えています。
その理由は下記の4つ。

・長く使える
・灰になる
・物語がある
・背景の一つ

ひとつづつ簡単に説明します。

【長く使える】
長く使っていただける様にと丈夫さと外観を大事にするため、安易にビス留めなどで固定せず、木組みと接着で製作しています。

のいとどの家具で不具合が出た時のちょっとした修理や補修は、実費負担で(送料別途)受け付けています。

また、のいとど以外で作られた製品でも、修理可能な場合もあります。
修理は、製品によって、どうにも修理ができない時がありますので、一度見せていただいて、修理にかかる費用にご納得いただいてからお請けしています。

市販の製品の修理をしていて思うのですが、見えない場所だからと、あきれる程、手を抜いたり雑な加工がされている場合があります。そういった製品を見るたび、こんなものをお客さんに買わせているのかと腹立たしくなります。自分は、物を作る職人として、他の人に見られることがあっても恥ずかしくない物を作っていきたいと、改めて思います。

木材やキャスターについても、質や強度をよく検討してより良い方を選択して製作するので、金額も割高になってしまいますが、誰に見られても恥ずかしくない物を作っていると自負しています。

題名にも書きましたが、今は安価な品が探せば出てきます。ちょっとした不具合を直したらまだ使えるのに・・・問い合わせたら高額な修理費用を提示されて、買った方が安いからと使い捨てる。それは、サステナブルとは真逆の考え方です。

のいとどでは、そうではない製品を作っています。


【灰になる】
極力金具を使わない固定で、木組みと接着だけなので、使わなくなったら鋸で切って薪にできます。釘やネジなどが入っていないので鋸の刃こぼれも起きません。
塗装も安全性が高い物なので、有害な煙を出しません。
環境に対する負荷が少ないですし、もしもの時も安心です。
 

【物語がある】

木が成長するのには長い年月がかかります。
その昔、小さな芽が出て成長した木が、森から切られ、乾燥-製材されて材木屋さんに到着し、その木材が選ばれて加工され、形になり、使う方の手に渡る。その長い工程を考えると、不思議な気分になります。

のいとどが関わるのは加工の部分ですが、お客様が、こんなものが欲しいなと、考え、思い描いたデザインを形にする作業です。

のいとどの製作が注文販売なのは、作り手が職人であり、木工で表現する作家ではないからです。
表現したいモノを提示して買っていただくよりも、欲しいという個々の気持ちを表現するお手伝いをしたい。
出来るだけ高いクオリティーで。そんな立ち位置です。

そのように作られてきた物ならば、「これはね○○という理由で作ったのよ。」と、思い出と共に語れる。
物語のある製品は、人生を一緒に過ごせるモノで…きっとすぐに捨てられたりしないはずです。



【背景の一つ】

家具や遊具は、保育質やご家庭内の環境を構成する一部です。
「言われなくても分かっているよ」という、心の声が聞こえてきそうですが、、、

部屋に入った時、「なんかいいな~」「落ち着くな~」「あたたかいな~」と感じる雰囲気を作るのは、その空間を構成するテクスチャーですよね。その面積が広ければ広いほど影響は大きいです。

色合いから、視覚で得られる効果もありますが、
実際に手で触ることの多い家具や遊具の肌触りから、子どもたちが安心感をもってその環境にいられるお手伝いをさせてもらっています。

私たちの社会をよりよく持続させていくためには、心身共に健やかな子どもたちの成長が欠かせません。
もちろん、その成長には、大人たちによるサポートが必要で…

そんな関わる皆さんが、ホッとできる空間づくりに、微々たるものでしかないかもしれませんが、貢献できるよう、これからも努力していきたいと考えています。

結論として、のいとどは…ちょっとだけサステナブルであると考えます。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。



by noitodo | 2021-02-03 11:14 | 修理/リメイク